夜間診療にて胸水を抜いた翌日はまた少し夢真に表情と食欲が戻りました。
食欲には多少ムラがあるものの、全然食べないような日もなく比較的安定した数日間でした。
少し前までは手当たり次第にさまざまなウェットフードを試していましたが、この頃はだんだんウェットフードでも固形に近いものは食べるのを嫌がるようになってきました。
食べたいけれど、食べられない。そんな様子が伝わってきたのと、これは個人的な勝手な思いなのですが、食べられる限りはなるべく固形に近いものを食べてほしい気持ちがありました。
そんな気持ちから今まで食べていたウェットフードもすぐに諦めることができずにフードプロセッサーや手作業でのみじん切りなどでなるべく細かくしてでも食べてもらおうと試行錯誤している時期でした。
実際にそのままでは食べてくれなくても細かくした後に食べてくれることもありました。
ただ、大前提として夢真が食べたくないものは無理に食べさせようとせずに食べられるものが限られてくる状態なのであれば夢真自身が食べたい・食べられるというものを食べさせようという方針ではあります。
最近はこれは自分のエゴだなあと思うことが増えてきました。
なるべく固形に近いものを食べてほしいというのも自分のエゴ。
悪性腫瘍が判明し、余命を宣告された時、それでも許される限りはなるべく長い時間を一緒にいたいというのも自分のエゴ。
わかっていても、たとえ完治する見込みがなくてもそれでも治療をやめるという選択肢はありません。少しでも夢真と一緒に生きる時間を延ばしたいのです。
できる限りQOLを保ったまま、できる限り同じ時間を過ごしたい。それも自分のエゴだということは重々承知の上で日々過ごしています。
話が少し逸れてしまいましたが、フード難民になりながらもこの辺りはある意味安定していた時期かもしれません。
大体5日間隔くらいで夢真の呼吸が辛そうになり、平日であれば会社を休ませてもらい、動物病院へ連れていき、胸水抜去と血液検査。
ちなみに以前の血液検査で危惧された糖尿病の可能性については、次の血液検査での血糖値はやや高かったものの。糖尿病併発ではないと判断されました。
白血球の数値は夢真の場合、抗がん剤投与から約2週間ほどで一度下がりますが副作用によるものなのでその後の検査では正常値へ戻りました。
他、腎臓などの数値も大きな問題はなく病院の先生も少し関心してくれるほどでした。
腎臓の数値は問題ないね!
普通の子は夢真ちゃんと同じような治療をしていると抗がん剤の影響や、食欲低下の影響で腎臓の数値が悪くなるのですが、腎臓の数値がいい数値で保てているのでこれはとてもいいことです!
夢真ちゃんは頑張ってごはんを食べてくれているみたいなので、そのおかげだと思います。
これからも食べるものでいいので食べられるだけ食べさせてください。
しかし当時は食欲にはムラがあって食べたり食べなかったりするし、胸水が溜まってくると夢真の顔から表情は消え、少し動いただけで息切れを起こすような日々だったため毎日、毎時間が不安でした。
そしてフード難民、ついにちょうどいいウェットフードを見つけました。
なんと、パテタイプの総合栄養食!
なるべく固形を食べてほしい自分の気持ちと、固形を食べるのが難しくなってきた夢真の状態のちょうど中間地点にありそうなタイプです。
見つけた時は「これだ!!!」と思いました。
実際にカルカンのやわらかパテに切り替えると嫌がることもなく、たくさん食べてくれました。
最初に見つけたのは近所のドラッグストアだったのでいくつかしか買わなかったのですが、買い足した後もずっと進んで食べてくれていたのでネットでまとめ買いをしました。
カルカン パウチ やわらかパテ 味わいとりささみ(70g*16袋入*6箱セット)【カルカン(kal kan)】 価格:8448円 |
味にも数種類のレパートリーがあり、全て試しましたが夢真はとりささみが好みだったようで一番食いつきが良かったです。
そしてこちらのパテタイプのパウチは介護用でも療養食でもなく、本来は普通の猫ちゃん向け商品ですので、健康で若い猫ちゃんに食べさせてあげても喜んでくれると思います。
この記事の内容に書いている日は大体10月の上旬〜中旬にあたり、記事を書いている今日は11月8日で1ヶ月近く経つのですが、この時から今に至るまでずっとカルカンさんのやわらかパテにはお世話になっております。
おやつではなく総合栄養食という点でも今の夢真の状況からしても本当に助かっています。
カルカンさんのやわらかパテの他にもう一つ同時期から夢真が食べてくれているウェットフードがあるのですが、そちらの紹介はまたの機会にさせていただこうと思います。