普段は夢真の闘病記録を綴っているわけですが、闘病記録も10を超えたところなので少し気持ちを綴らせていただこうと思います。
最初に夢真の呼吸が変だなと気づいた8月末、病院で検査をした時はまだ夢真も大きな変化もなく、腫瘍があると聞いても治療を続けていけば癌も寛解し、元通りの生活になるだろうと自分を奮い立たせていました。
寛解とは…がん細胞が減少したり、腫瘍が消失したりして症状が出なくなった状態のこと。
しかし現実は無情。検査後に先生から発せられた言葉はこのブログを読んでくださっている方はご存知の通りです。
夢真は検査結果が出た時点で余命が2週間と宣告されました。
治療についても、病気を治して寿命を伸ばすものではなく、あくまでもQOLを維持してなるべく普段通りの生活を最後まで送らせてあげることが目的となりました。
夢真には生きていてほしい。叶うのならずっと。
しかしそれが叶わないことも、自分よりも早く旅立ってしまうことも一緒に家に帰ったその時から理解はしていたし、覚悟もしていました。
ただその旅立ちのときはもっと何年も後のことだと思っていましたし、誰しもが願うことだとは思いますが、安らかに老衰で旅立ってほしいと願っていました。
でも夢真は癌に罹ってしまった。しかも、もう治すことができない状態です。
理解はしても受け入れたくない。頭のどこかでは常に、夢真の体の中で何かミラクルが起こって癌がいなくなるんじゃないかと根拠ない期待をしていました。
そう考えでもしないときっと毎日泣いてばかりの日々を送っていることでしょう。
とにかく今の自分にできること。夢真がなるべく苦しまないように、穏やかに過ごせるようにしたい。
その気持ちでこの2ヶ月半過ごしてきました。
正直、人間でも動物でも介護とか看病とかしてる人たちを見るとすごく大変そうだな、しんどそうだなと思っていたのですが、自分が当事者になった感想としては「看病自体は全く辛くない」です。
これは強がりでも見栄でもなんでもなく、自分としては「大好きなゆまちにつきっきりで甘やかしてる」っていうだけの感覚で、ドライフードが食べれなくなったからウェットフードを1日に何回も準備して口元に持っていって食べさせたり、求められれば2時間も3時間も撫でながら声をかけ続けることも想像していた以上に、というか全くネガティブな感情はありませんでした。
じゃあ何が辛いのか
お世話は辛くない。むしろ今までよりも夢真と触れ合う時間が増えること自体は(変な言い方ですが)嬉しいことでもありました。
辛いのは、辛そうな夢真の姿を見ること。
息が苦しそうだったり、胸水が溜まるせいで食べたくてもごはんが食べられなかったり、体力が落ちて少し歩くたびに大きく息をして休憩をする姿であったり、トイレで用を足すにもトイレの前で何分も考え込んで、いざ用が足せたらゼェハァと大きく息をする姿であったり、むせて辛い時に目が合った途端にニャーと振り絞ったような声で助けを求めるような姿を見た時だったり。。。
全体的にどの行動も休憩を挟みつつでゆっくりになり、今までの何倍もの時間がかかるようになりました。
全てがまとめて、ではなく、少しずつ。でも確実に今までと違うことが増えていき、夢真が健康とは遠ざかっているのだと現実に突きつけられる日々です。
初めは「癌をやっつけて元気になって元の生活に戻ろうね!」って思ってました。
しかしその思いは時間が経つにつれ、いつの間にか「少しでも長く今の状態が維持できるように、これ以上症状が進行しませんように。これ以上夢真が苦しい、辛い思いをしませんように」といった願いに変わっていました。
今までの治療に関しても、その時その時の夢真にとってのベストを選択してきていると信じていますが、それでも時には「本当にこの選択で良かったのだろうか。夢真を余計に苦しめることになっていないのだろうか」といった葛藤も生まれます。
治ることが難しいのならこれ以上悪くならないでほしい。どうにか現状維持のままで。
そんな願いも虚しく夢真の症状はジワジワと進行し、徐々に悪化していきます。
そして本当にここ最近。
受け入れたくない。本当は考えたくもないのに、弱りきった姿を見ていると嫌でも別れを想像してしまう。
「もうあまり時間は残されていないのかもしれない」
「夢真はまだ頑張ってる!飼い主の自分が一番考えちゃダメなことだ!そんなこと考えるな!」
そんな2つの考えが交差するようになりました。
前者の考えが頭を過ぎると抑えきれない感情が溢れ出し、夢真に隠れて泣くこともあります。
でも、そんな気持ちに負けないように、今も一生懸命頑張ってる夢真を引き続き支えていきます。
夢真を猫吸いしながら撫でて、夢真も気持ち良さそうな表情になってそんな時間が「幸せだね。今日も可愛いね。愛してるよ。」って伝えられる日々がこれからも出来るだけ長く続きますように。
これからも引き続き闘病記録を綴っていきますので、お付き合いくださると嬉しいです。