【愛猫の闘病記録19】おうちで胸水抜きましょう/猫の癌・悪性腫瘍・腫瘍性胸水

ゆま闘病記録
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ケージで眠りについた夢真を見張ること一晩、そのまま朝になってしまったので胸水を抜くことにしました。

胸水を抜くのは1日2回。

左胸は今、肺の表面に出来た腫瘍が破裂して穴が空いてしまっており、そこから空気が胸腔内に漏れて気胸という状態です。

空気は呼吸をする度に溜まるのでその穴が塞がらない限り、夢真の左胸には水ではなく空気が溜まり続けます。

右胸は胸水を抜くために、左胸は穴が塞がっているかどうかを確認する意味も含めてシリンジを使って溜まった水と空気を抜きます。

胸腔チューブは下記のような感じで夢真の体に付いています。

チューブはアバラの隙間を通って胸腔内まで続いているようです。

チューブの先にシリンジを差し、レバーの方向を変えてゆっくりとシリンジで胸水を抜きます。

胸水の抜き方を簡単にイラストで描いてみたので参照ください。

字が汚いのはどうか多めに見てください。

以上を踏まえたうえで、緊張しながら夢真の胸水を初めて抜きました。

ケージにいた夢真をベッドの上へ移動させて、柚夢が暴れてしまった場合は危ないので柚夢も自分のケージに入っていざ。

自分も緊張していましたが、その緊張が伝わらないように、これからすることは決して怖いことではないんだよと夢真に伝えるように、なるべく安心してもらえるように声をかけながら作業しました。

「ゆまち、これから胸のお水ぬきぬきしようね〜。苦しいのないないするからね〜」

夢真は意外にも大人しく、胸水を抜いている間は動かず落ち着いておりとてもやり易かったです。

筆者自身は胸水を抜かれる感覚がどう言ったものなのか想像もつかないのですが、やはり何かしら感覚はあるのか、少しモゾモゾと動く様子は見られました。

胸水を抜くシリンジの速度は、とてももどかしいほどゆっくりです。

どれくらいゆっくりがベストなのかはわかりませんでしたが、速く引いてしまえばきっと夢真はびっくりするし、体に異常が出る可能性がないとも思えなかったので今までこんなに慎重になったことあったか?というほどの速度でした。

そんな感じでなんとか右胸の胸水を抜き終わり、今度は左側です。

左側には空気が溜まっているはず…せめて早く穴が塞がって水に変わってくれ。

そう願いながらシリンジを引きました。

!?!?!?

空気が出てくるはずの左胸からも、色は多少赤っぽいものの、胸水が出てきました。

や、やった〜(?)と喜んで良いのかもわからないですが、空気よりは水の方が少しはマシなはず。

本当に超最悪から最悪くらいの違いしかないとは言え、ほんの少し嬉しかったです。

無事に両胸とも初めての胸水抜去が終了しました。

胸水を抜いた後はイヤイヤながらも薬も飲んでくれて、ごはんも食べてくれたので安心した筆者は夢真にエリザベスカラーを付け直し、少し睡眠を取ることにしました。

その後の睡眠時間には夢真もケージに引っ込まず、今まで通り(とはいえ腕枕はできないので枕元ですが)一緒に寝てくれました。

病気になっても、自分の体が苦しくても、それでも一緒にいたいと、近くにいたいと思ってくれているんだなという夢真の行動にとても嬉しく思い、そしてとてつもなく愛おしく感じる時間でした。

夢真の体に負担がかからないように気をつけて夢真の太ももに鼻先を埋め、夢真の匂いを目一杯吸い込みながら幸せの眠りに就きました。

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