【愛猫の闘病記録20】いつも通り、今まで通り/猫の癌・悪性腫瘍・腫瘍性胸水

ゆま闘病記録
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手術を終え、自宅での胸水抜去も無事にすることが出来た休日が明けて、出社する日になりました。

夢真の病気が発覚して以来、夢真のごはんや体調チェック、そしてこの日からは胸水を抜くために以前よりも早く起きる必要がありました。

実は筆者は昔から朝がとても弱いです。

高校時代には遅刻しすぎて担任の先生に一度病院に診察に行った方がいいと言われるほどに朝が弱いんですが、夢真のお世話のための早起きは不思議なくらいちゃんと起きれました。

今まで起きていた時間より、1時間早くアラームをセットしているのですが、いつもはアラームが何回鳴ってもギリギリの時間まで起きない(アラームが聞こえてない時もある)のに朝が弱いことなんてなかったかのようにあっさりと起きれたのです。

恥ずかしながら、夢真のことを思う愛の力の成せることかなと思いました。

術後初めての出社日、無事にアラームの鳴った時間に早起きをし、胸水も朝からしっかりと抜き、少量ながらもごはんを食べてくれました。

出社する準備は整っている。しかし、病気が発覚してから家を空けて仕事に行くのが嫌でしたが、術後初出勤のその日は特に心配でした。

しかし会社に行かないわけには行かないのが会社員。

夢真がなるべく快適に過ごせるように部屋を暖かくし、エリザベスカラーを付けたままでも動けるように導線を確保し、出かける前に何度も確認してから出社しました。

仕事中はデスクの横に常にスマホの見守りカメラで夢真の様子をチェックしています。

ほとんどをベッドの上で寝て過ごしており、夕方ごろにベッドから降りて、トイレで用を足している様子でした。

そして勤務を終えて残業もせずに帰宅。

ゆまちは落ち着いてベッドの上で寝ていました。

ただいまの挨拶をして夢真の額に日課のキスをします。

そこでなんとなくおしっこの臭いが漂っていることに気付く。。。

かなた
かなた

ゆまちただいま〜!なんかおしっこ臭いね?ガーゼかネットに跳ねちゃったのかな?

なんて感じで話しかけながらそのまま胸水を抜いていると、、、

ベッドが濡れている…!

とりあえず、胸水を抜き終えてから濡れているところの確認をしてみると、濡れているそれは間違いなく尿でした。

夢真、さっきトイレ行ってたよね?トイレでおしっこしたはずじゃ…と思い、トイレを確認するとトイレに入った形跡はあるものの、排泄した痕跡はありませんでした。

これは筆者の推測でしかないのですが、尿意を催した夢真はいつも通りトイレに行き用を足そうとしたが、慣れないエリザベスカラーが邪魔で上手く出来なかった。そして諦めてベッドに戻るが、やはり生理現象なので我慢できず寝ているところにそのまましてしまった。といったところでしょうか。

真実は夢真しかわかりませんが、今までトイレ以外でおしっこすることなんてなかった夢真が、自分の寝床でもあるベッドの上で粗相をするなんて相当の何かがあったと思うんです。

筆者としては、エリザベスカラーのせいでちゃんとトイレで出来なかったんだろうと結論づけました。

その後はいつも通り、夢真にごはんをあげたりした後は筆者の生活です。

ごはんを作ったり食べたり、お風呂に入ったり。

そんな日常の中で喜ばしい変化がありました。

夢真は昔から、寒い時期になると筆者がお風呂に入るときにお風呂のふたの上で過ごすのが好きでした。水に濡れるのは嫌なのに、お風呂の中にまでついてくるほどの甘えん坊です。

猫がお風呂の蓋に乗る行為については、思いがけない落下や、浴槽に溜まっている水に溺れるなどのリスクがあるので注意してください。筆者はシャワー派で浴槽に水が入っていないのもあり、夢真がお風呂の蓋の上に登る行為について普段から黙認していました。

そんな夢真も病気になってからはおかえりのお出迎えも、お風呂についてきてふたの上で過ごすこともパッタリとなくなっていました。

しかしこの日はお風呂に入っていると、久々にお風呂のドアをガリガリとひっかく音が聞こえてきました。

柚夢も極たまにお風呂の扉を開けようとするので、柚夢かな?と思い開けてみると、そこにはエリザベスカラーを付けた夢真がいました。

柚夢にイタズラされないように夢真の過ごしている寝室と、柚夢のいる居間の間に簡易的な仕切りを作っていたのにそれもフラフラの体でどうにか飛び越えて(?)お風呂場までやってきたのです。

元気な時なら易々と飛び越えられる高さですが、今の夢真がこの柵を超えるのはとても苦労したと思います。

そうしてお風呂場までやってきた夢真は、今までもそうしていたように、さぞ当たり前のようにお風呂の中に入ってきて、ふたの上に飛び乗ろうとします。

しかし、体力も筋力も落ちた夢真は自力でお風呂の蓋の上に乗ることは出来ません。

飛び乗ろうとはしていましたが、なんとか後ろ足で地面を蹴飛ばすのが精一杯と言った感じで残念ながらジャンプとは程遠いものになっていました。

そんな状態なのに今まで通り、いつも通りの日常を送る夢真の姿を見て涙が込み上げてきました。

しかし夢真の前で泣くわけにはいかないと涙を引っ込め、それから夢真の意思を尊重して、抱き上げてお風呂の蓋の上に乗せてあげます。

久しぶりに入浴中にお風呂の蓋の上にいるゆまちは、安心したような、柔らかい表情で寛いでいました。

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