前回はこちら【愛猫の闘病記録3】束の間の平穏/猫の癌・悪性腫瘍・腫瘍性胸水
今更ですが、このブログは夢真が病気になってから「記録を残そう!もしかしたら夢真と同じような症状や病気の飼い主さんの何か役に立つかもしれない」という目的で実際の闘病生活が始まってから1ヶ月〜1ヶ月半ほどで開設したものになります。
現在リアルタイムで綴れるように更新していこうと記事を書いていますが、追いつくまではしばらく思い出しながら書いているため、少し記憶が曖昧になっているところもあります。
ただ、夢真の症状や病気に関する大事なことは書いて残していたので誤りはないはずです。
当時の自分の心境や病院の先生に言われた詳しい内容が少々抜けている程度だと思いますが、ご了承ください。
検査結果の電話が来ました
2回目の胸水抜去から数日後、検査をした動物病院から電話が入りました。
「胸水の細胞検査の結果が出ました。原因は体内にある腫瘍でした。詳しいことや、今後の治療方針はまた後日診察にいらした時にご説明します。」
なんとか冷静に受け答えをしたと思います。結果の報告のみだったので簡潔に終了しました。
検査結果報告の電話から2日後(前回の胸水抜去から3日後)
この日の夢真は朝から呼吸が早く、息苦しそうでした。急遽会社を休み動物病院へ。
もちろん胸水抜去は必須です。
そしてこの日は検査結果を踏まえて詳しく先生とお話ししました。
改めて、胸水が溜まっている原因は腫瘍であること。
チラリと見えた検査結果の書類には中程度の悪性腫瘍に罹っていると印字されているのが目に入りました。
レントゲンやエコーでは腫瘍がどこにあるか、臓器などで隠れてしまっていてわからないこと。
MRI検査をすればもしかしたら腫瘍を特定できるかもしれないこと。
万が一腫瘍を特定できたとしても場所によっては外科手術が難しいこと。
また、外科手術で腫瘍を取り除いたとしてもリンパにある腫瘍のせいで血液を伝い全身に巡っているため、正直完治することは難しいこと。
それらを踏まえて今後の治療方針としてどうするか。MRI検査をして、腫瘍の特定をして外科手術をするのか、抗がん剤治療で少しでも腫瘍の成長を遅させてQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を保つのか…
QOLとは…Quality Of Life(クオリティ・オブ・ライフ)の頭文字を取ったもので日本語では「生活の質」と言われています。人間に対しても一般的に使用されていますが、動物の医療のシーンなどで使用される多くの場合はその子(ペット)がなるべく今まで通りの生活、その子らしく、ストレスなどが少なく生活できるようなことを指すことが多いです。
今は日にちが経って冷静に書き記すことができているのですが、検査結果を聞いた当時は頭が真っ白になりかけて感情もぐちゃぐちゃで、それでも自分が夢真の親なんだからしっかり聞いて夢真にとって最善の選択ができるように冷静に考えないとと自分に言い聞かせるのに必死でした。
猫や犬などの動物は当たり前ですが話すことができません。
彼らが今どんな症状に苦しめられて、どんな治療を受けたいのかなんて人間と違って聞くこともできません。
だからこそ、飼い主の、夢真の親である自分が夢真にとって最善であろう選択をしなくてはならない。
正直治療方針についてはいまだにその選択で正しいのかは都度悩むことが多いです。
冷静に考えるために先生に言われたことをオウム返しの如く繰り返し聞き返す筆者。
先生も一度説明してくれたにも関わらず親身になって受け答えしてくれました。
今後の治療方針は…?
そうしてゆっくりと現状を把握した筆者に先生はもう一つ大きな爆弾を落とすのです(先生は誠実に向き合うために言ってくれているだけで悪意は全くありません)
先生「この病状での中央生存期間は2週間…長くても1ヶ月です」
夢真はこの日、余命2週間だと宣告されました。